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クラフトビールの原料とは?麦芽・ホップ・酵母・水・副原料!

クラフトビールはどんな原料でつくられているのでしょうか?

クラフトビールをつくるには原料が必要です。

基本的にクラフトビールの原料は決まっています。

では、どんな原料が使われているのでしょうか。

今回は、クラフトビールの原料とは・麦芽・ホップ・酵母・水・副原料についてわかりやすくご紹介します。

基本的なクラフトビールの主原料と副原料

基本的なクラフトビールの主原料は「麦芽」「ホップ」「酵母」「水」の4つです。

通常は4つの主原料を組み合わせて目的のクラフトビールをつくります。

また、主原料で構成されるクラフトビールを、さらに革新的な味や香りにするためにさまざまな「副原料」が使われます。

次の章からは、クラフトビールの主原料と副原料についてご紹介します。

麦芽とは何か?

1つ目の主原料は麦芽(ばくが)です。

麦芽とは、発芽させた大麦のことです。

麦芽の作り方は、一旦玄麦を水の中に漬けて発芽・初根させ、その後熱を加え成長を止め、芽と根の部分を取り除き「玄麦」の部分だけを残します。

玄麦には日本ではほぼ大麦が使われます。

麦芽は「焙煎(ロースト)」まで済んでいる状態です。

また麦芽は別名「モルト」と呼ばれています。

クラフトビールに麦芽が使われる理由

クラフトビールに麦芽が使われる理由は、玄麦のままだと「発酵しない」からです。

玄麦のままだと発酵に必要な「糖」がありません。

玄麦が発芽することで、玄麦に含まれるデンプンが「糖」、タンパク質が「アミノ酸」に分解されます。

その後酵母が「糖」を「アルコール」と「炭酸ガス」に分解してクラフトビールの原液に変えます。

またアミノ酸も酵母の栄養源となり、クラフトビールの味に深く関わってきます。

ホップとは何か?

2つ目の主原料はホップです。

ホップとはアサ科カラハナソウ属のツル性の多年生植物のことです。

棒や電線などに絡みつき、時計回りにつるをグルグル巻きつけながら伸びていき7〜8mくらい伸びます。

雄株と雌株があり、クラフトビールに使われるのは受精していない雌株の果実のみです。

雌株の果実は「球花(きゅうか)」、または「毬花(まりはな)」と呼ばれます。

クラフトビールにホップが使われる理由

クラフトビールにホップが使われる理由は次の4つです。

1⃣クラフトビールにホップの香りと苦味を付けるため

2⃣麦汁の中の余分なたんぱく質を沈殿・分離させ、クラフトビールを清く澄んだ色にするため

3⃣雑菌の繁殖を防ぎ、腐敗をさせないため

4⃣クラフトビールの泡持ちをよくするため

酵母とは何か?

3つ目の主原料は酵母(こうぼ)です。

酵母とは、ビールを発酵してくれる微生物のことです。

酵母にはビール酵母が使われます。

ラガービールには「ラガー酵母(下面発酵酵母)」、エールビールには「エール酵母(上面発酵酵母)」が使われます。

クラフトビールに酵母が使われる理由

クラフトビールに酵母が使われる理由は、麦汁の糖を発酵させてクラフトビールをつくるためです。

酵母は、麦汁の糖を「アルコール」と「炭酸ガス」に分解してクラフトビールの原液をつくります。

水とは?

4つ目の主原料は水です。

水はクラフトビールの成分の90%を占めている原料です。

クラフトビールは水そのものと言っても過言ではありません。

また水は量だけでなく、クラフトビールの仕上がりにも大きく関係しています。

クラフトビールに水が使われる理由

クラフトビールに水が使われる理由は、良い水がある場所でないと美味しいクラフトビールがつくれないからです。

その証拠にクラフトビールの聖地と呼ばれる場所は名水の地でもあります。

それほどクラフトビールと水は切っても切れない関係です。

ちなみにラガービールにはミネラル量が少ない「軟水」、エールビールにはミネラル量が多い「硬水」が向いています。

副原料とは?

クラフトビールの主原料以外に使われているのが副原料です。

ただし厳密には、日本の酒税法ではクラフトビールに使える副原料の「材料」と「量」が決まっています。

もし酒税法でクラフトビールの条件に認められていない副原料を使ったり、量がオーバーすると「ビール」とは名乗れなくなります。

そのためどんなに良いクラフトビールができても「発泡酒」扱いになり、イメージ的にデメリットです。

副原料に使える材料と量

副原料に使える材料は米・とうもろこし・こうりゃん・ばれいしょ・でんぷん・果実・
糖類、コリアンダー・ビールに香りや味付けをするために使えるもの(コーヒー・ココアなど)です。

また酒税法によると麦芽使用比率が「50%以上」のものを「ビール」とされています。

麦芽使用比率が「50%未満」になると「発泡酒」になります。

ほぼ中身は同じでも、クラフトビールと発泡酒の線引きは紙一重です。

まとめ

今回は、クラフトビールの原料とは・麦芽・ホップ・酵母・水・副原料についてご紹介させていただきました。

クラフトビールの主原料は麦芽・ホップ・酵母・水です。

ただし主原料だけでは、個性豊かで革新的なクラフトビールはできません。

主原料に副原料を加えることで味や香りのスパイスとなり、クラフトビールの可能性を無限に拡大してくれることでしょう。

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