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クラフトビール発祥の国はどこ?なぜあの国で生まれたのか!

クラフトビール発祥の国はどこでしょうか?

ビールの中でも個性的でユニークな味が楽しめるのが「クラフトビール」です。

現在は世界中に浸透し、多くの国でつくられるようになりました。

では、そもそもクラフトビールはどこの国で生まれたのでしょうか。

今回は、クラフトビール発祥の国はどこかについて、どこよりもわかりやすくご紹介します。

クラフトビール発祥の国はどこか?

クラフトビール発祥の国はアメリカです。

「クラフトビール」という言葉が使われるようになったのは1980年代のアメリカからです。

当時は「Craft Beer」と呼ばれていました。

また「クラフトビール」という概念自体がアメリカで登場したのは1960年代頃からです。

「クラフトビール」と呼ばれるようになった理由

アメリカ発の小規模醸造所でつくられたビールが「クラフトビール」と呼ばれるようになった理由は、大手ビールメーカーがつくるビールへのアンチテーゼ(反発)からです。

簡単にいうと、アメリカの一般の消費者が無個性で工場で大量生産される大手ビールメーカーの「バドワイザー」などに嫌気がさしてきたからです。

1960年代頃からアメリカ発の小規模醸造所でつくられたビールに関するムーブメントが起こります。

それらのビールはやがて1980年代頃から「クラフトビール」と呼ばれるようになりました。

かつてのアメリカには「クラフトビール」をつくれる下地があった

実はもともとアメリカには「クラフトビール」をつくれる下地がありました。

その理由はアメリカは建国以来、ホームブルワリーやマイクロブルワリーなどがあった国だったからです。

アメリカへ移民してきた人たちの中には、もともと暮らしていた国でビールづくりをしていた人たちも多くいました。

彼らは移民先のアメリカの各地で、ホームブルワリーやマイクロブルワリーなどでビールづくりをします。

そのため現在の「クラフトビールの原型のビール」はつくることができていました。

一時期アメリカからマイクロブルワリーが姿を消した理由

あることがきっかけで、一時期アメリカからマイクロブルワリーが姿を消してしまいました。

その理由は1920年に施行された「禁酒法」です。

禁酒法成立後には「ニア・ビール」といわれるアルコール度数0.5%未満のビールもどきのみが製造、販売することができました。

そして禁酒法によって、アメリカにあったほとんどのマイクロブルワリーが淘汰され姿を消します。

それにより醸造所の整理統合が進み、結果ほんの数社のみの醸造所だけが生き残りました。

大手ビールメーカーの台頭

1920年に施行された禁酒法によって、多くのマイクロブルワリーが姿を消し、代わりに姿を表したのが「バドワイザー」「ミラー」「クアーズ」などの大手ビールメーカーです。

彼らは巨大なマスメディアを使って連日宣伝を繰り返し、薄味のライトラガービールを大量に生産します。

やがて彼らはほんの2〜3社のみで、アメリカのビール業界を寡占してしまいました。

新たなマイクロブルワリーの誕生

アメリカは1960年代に入ると、ほとんどの一般消費者は薄味のライトラガーのみのビール市場にうんざりしてきます。

多くの一般消費者は、自分たちが飲みたいビールをつくりたいと思うようになりました。

いわゆる「クラフトビールのムーブメント」です。

このことがきっかけで、アメリカで1800年代末に誕生し、消滅の危機にあった世界初のクラフトビールといわれる「スチームビール」が復活します。

またドイツのビール純粋令にもとづき、本格的で伝統的な味わいをつくりだすことができる新たなマイクロブルワリーも誕生しました。

ホームブルーイングの合法化

1970年代後半にクラフトビールへの追い風になったできごとがあります。

それは「ホームブルーイングの合法化」です。

かつて存在した禁酒法の影響、大手ビールメーカーの台頭で、多くの人たちが「ホームブルーイング(自家醸造)」を断念していました。

彼らは自分たちが本当に飲みたいビールを追及するためにビールづくりを再開します。

ホームブルーイングの合法化でムーブメントはより確かなものになり、やがてアメリカの新しいカルチャーになります。

そして1980年代にはいよいよ正式に「クラフトビール」と命名され、世界に広がっていくことになりました。

アメリカのマイクロブルワリーは年々増加傾向にある

現在、アメリカのマイクロブルワリーは年々増加傾向にあります。

ブルワーズ・アソシエーションの最新データによると次の通りです。

1⃣2021年のクラフトビール醸造所は合計9,118箇所

2⃣2022年のクラフトビール醸造所は合計9,709箇所

また特に若い層の間でクラフトビールの人気が高まっているというデータもでています。

そのためクラフトビール事業への参入もますます増加傾向にあるといわれています。

まとめ

今回は、クラフトビール発祥の国はどこかについてご紹介しました。

クラフトビール発祥の国はアメリカでした。

現在は質・量とも増加傾向にあります。

また国民的にもクラフトビールへの理解度が高く、税金・制度などの環境面でもかなり優遇されています。

クラフトビール発祥国であるアメリカでは、今後もクラフトビール事業は伸び続けることが予想されます。

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