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日本酒の「容器」の種類とは?瓶・紙パック・缶・パウチパック・樽!

日本酒の「容器」にはどんなものがあるのでしょうか?

現在、日本酒はいろんな容器で売られています。

容器次第で美味しさも違ってきます。

では、日本酒はどんな容器が使われているのでしょうか。

今回は、日本酒の「容器」の種類について、どこよりもわかりやすくご紹介します。

①酒瓶

1つ目の日本酒の容器は「酒瓶(さかびん)」です。

酒瓶とは、一般的にはガラスでつくられたお酒を入れるための瓶のことです。

ただし素材はガラスだけでなく、陶器でもつくられています。

一般的には「一升瓶」が最も有名です。

酒瓶の歴史

日本で日本酒の瓶詰めが始まったのは明治19年頃といわれています。

大正13年にはアメリカから一升瓶の製造機械が輸入されました。

このあたりからガラスの一升瓶の量産化が始まったといわれています。

また戦前は「樽」の流通量が多く、戦後に逆転し99%以上がガラスの一升瓶になります。

酒瓶の特徴

酒瓶の特徴は次の通りです。

1⃣お酒の長期保存ができる

2⃣細菌や臭いが付きにくい

3⃣見映えが良い

4⃣遮光性が高い(遮光性を高めるために茶色・黒色・緑色・青色などの色がついている)

5⃣中身が透けて見ることができる

6⃣容器が光り輝いて見える

7⃣リユースで何度も使える

酒瓶のサイズ

酒瓶のサイズは次の通りです。

1⃣一升瓶(1800ml)

2⃣四合瓶(720ml)

3⃣二合瓶(300~360ml)

4⃣一合瓶(180ml)

5⃣100ml

最近はキャップを空けてすぐに飲める一合瓶が増えてきました。

➁紙パック

2つ目の日本酒の容器は「紙パック」です。

日本酒の紙パックとは、日本酒を密封した紙製の容器のことです。

基本的にはほぼ牛乳の紙パックと同じ形をしています。

紙パックの歴史

日本で日本酒の容器に紙パックが使われるようになったのは昭和42年頃といわれています。

日本で最初に日本酒の紙パックの容器をつくったのは当時広島県を中心に醸造用アルコールを製造していた「中国醸造」という酒造メーカーです。

中国醸造は業界に先駆けて昭和42年に「はこさけ一代」という紙パック入りの日本酒の販売を開始しました。

この時は業界初だったので紙パックの製造はドイツの「ツーパック社」との共同開発でつくられました。

当時は一合パック(180ml)が最初に販売されたようです。

紙パックの特徴

紙パックの特徴は次の通りです。

1⃣紙製であることから軽量で持ち運びやすく割れの心配がない

2⃣形が長方体なので収納がしやすい

3⃣開栓が簡単

4⃣瓶よりも製造コストが低いため、価格も安くできる

5⃣紙製なので、捨てる時も燃えるゴミとして簡単に捨てられる

紙パックのサイズ

紙パックのサイズは次の通りです。

1⃣3Lパック

2⃣2Lパック

3⃣1Lパック

4⃣900mlパック

5⃣720mlパック

6⃣500mlパック

7⃣180mlパック

➂缶

3つ目の日本酒の容器は「缶」です。

日本酒の缶とは、日本酒を密封した缶の容器のことです。

現在は酒類の缶入りの割合はアルミ缶がほぼ100%で、スチール缶は一部使用しているケースがあるくらいです。

缶の歴史

現在日本で、日本酒の容器に缶が初めて使われるようになったのは昭和47年頃です。

日本で初めての日本酒の缶入りは、新潟県新発田市にある菊水酒造株式会社の「菊水ふなぐち しぼりたて」というアルミ缶です。

アルミ缶での発売のきっかけは、当時、蔵に直接来て頂いた方だけに振舞っていた「蔵の酒」を一般でも飲んでみたいというお客様のリクエストに応えるためです。

缶の特徴

缶の特徴は次の通りです。

1⃣手軽で持ち運びに優れている

2⃣キンキンに冷やした缶に付いた水滴でシズル感が出る

3⃣飲みきりサイズにつくられている

4⃣パッケージデザインがおしゃれ

5⃣価格が手ごろ

缶のサイズ


缶のサイズは次の通りです。

1⃣720ml

2⃣500ml

3⃣200ml

4⃣180ml

④パウチパック

4つ目の日本酒の容器は「パウチパック」です。

日本酒のパウチパックとは、日本酒を封入した柔軟性の高いプラスチック製の袋状の容器のことです。

イメージ的にはレトルト食品をパッケージングする時に使われるプラスチック製の袋のことです。

パウチパックの歴史

日本で初めて日本酒のパウチパックが発売されたのは2011年です。

発売したのは京都市下京区にある宝酒造株式会社で「松竹梅「天」900mlエコパウチ」です。

また、16年2月には菊水酒造も「菊水スマートパウチ」を販売しています。

パウチパックにはアルコールの浸透防止・酸化防止などを解決するための非常に高い技術が使われています。

パウチパックの特徴

パウチパックの特徴は次の通りです。

1⃣形状のバリエーションが豊富

2⃣パッケージのデザインがおしゃれ

3⃣密封の技術に最先端の技術が使われている

4⃣残量に合せて形を変えることができる

5⃣捨てる時はコンパクトに折りたたんで捨てることができる

パウチパックのサイズ

パウチパックのサイズは次の通りです。

1⃣1500ml

2⃣900ml

3⃣500ml

4⃣300ml

5⃣150ml

6⃣100ml

⑤樽

5つ目の日本酒の容器は「樽(たる)」です。

日本酒の樽とは、日本酒を封入した木製の容器のことです。

一般的に樽の材料には「杉」が使われているようです。

樽の歴史

日本酒の容器として樽が使われるようになったのは安土桃山時代頃からといわれています。

もともとは桶で酒をつくっていましたが、運搬をするために木桶にフタをしたのが樽の始まりだといわれています。

そのため樽には約450年くらいの歴史があります。

樽の特徴

樽の特徴は次の通りです。

1⃣鏡開き・創立記念日・結婚披露宴など祝い事に華を添えてくれる

2⃣神事を営む際にお神酒(みき)として供えられる

3⃣1つの樽で同時にたくさんの人とお酒を共有できる

4⃣現在も職人が手作業でつくっている

5⃣木樽に入れて一定期間貯蔵するとさらに味や香りが増す

樽のサイズ

樽のサイズは次の通りです。

1⃣四斗樽(よんとだる)

2⃣二斗樽(にとだる)

3⃣一斗樽(いっとだる)

5⃣5升樽(ごしょうだる)

まとめ

今回は、日本酒の「容器」の種類についてご紹介しました。

一般的に日本酒の容器というと、酒瓶をイメージする方が多いと思われます。

ただし最近は缶ビールの成功をモデルケースにして「一合缶入り日本酒」をつくるメーカーが増えてきました。

さらに最新技術を搭載したパウチパックの発売も増えており、日本酒の容器は今後ますます新しい容器が登場することが予想されます。

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