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日本酒の「純米酒」とは?純米酒はどんな特徴があるお酒なのか?

日本酒の「純米酒」とは?純米酒はどんな特徴があるお酒なのか?

日本酒の中でも特に人気の高いのが「純米酒」です。

純米酒は日本酒の中でもベーシックなつくりであることから、ほとんどの酒蔵の銘柄にラインナップされています。

では、純米酒とは一体どんなお酒なのでしょうか。

今回は、日本酒の「純米酒」とは・純米酒はどんな特徴があるお酒なのかについて、どこよりもわかりやすくご紹介します。

そもそも「純米酒」とは何か?

純米酒とは米・米麹・水のみを原料とする日本酒のことです。

純米酒には一般的なお酒に添加される醸造アルコールは添加されていません。

簡単にいうと純米酒とは、原材料のみでつくられた純粋無垢なお酒です。

純米酒の要件

国が決めた純米酒の要件は次の通りです。

1⃣使用原料は米・米麴・水のみ

2⃣精米歩合はなし

3⃣香味等の要件は香味、色沢が良好

4⃣こうじ米使用割合は15%以上

5⃣醸造アルコールや糖類をいっさい添加していない

もともと純米酒は2003年までは精米歩合70%以下という要件がありました。

ところが2004年1月1日から精米歩合に関する制限が撤廃され、どんな精米歩合でも純米酒に認定されます。

精米歩合とは原料である玄米を削った後に残った割合を%で表示したものです。

こうじ米使用割合とはお酒づくりに使用するお米の全重量に対するこうじ米の重量の割合です。

「純米酒」の特徴とは?

こちらでは純米酒の特徴について詳しくご紹介します。

❶お米の味を味わえるお酒

純米酒はお米の味を味わえるお酒です。

その理由は米、米麹、水のみを原料とし、醸造アルコール・糖類などを一切使用していないので、ストレートにお米の味が伝わるからです。

お米の甘み、旨味、香りが口の中で複雑に絡み合い、純米酒ならではの豊かな味わいを楽しむことができます。

❷熱燗に合うお酒

純米酒は熱燗に合うお酒です。

純米酒は熱燗、上燗、とびきり燗など45℃以上の熱めの温度によく合います。

理由は純米酒のように精米歩合が低いお酒は45℃以上に温めると風味が引き出されるからです。

特にとびきり燗のように温度が高くなるほど、純米酒の持つ米の香り、すっきりとした味わい、キレを楽しむことができます。

❸濃醇旨口タイプのお酒が多い

純米酒は濃醇旨口タイプが多いお酒です。

理由は純米酒にはアルコール添加物などが入っていないからです。

お酒にアルコール添加物が入ると、純米酒に比べて味わいは軽くなり、キレが良く、爽快感が出てきます。

純米酒より喉越しが良く、スッキリして、爽やかで、飲みごたえが良いお酒です。

ただしその分、お酒本来の味や旨味が消えて特徴がないお酒になります。

それに対し純米酒はアルコール添加物が一切入っていないので、ストレートにお酒本来の濃醇さや旨味を味わうことが可能です。

ちなみに日本酒の「濃醇(のうじゅん)」とは、口当たりや味が濃厚でしっかりしているという意味です。

「純米酒」の3つの種類

こちらでは純米酒の3つの種類についてそれぞれご紹介します。

❶純米吟醸酒(じゅんまいぎんじょうしゅ)

純米吟醸酒とは次のような特徴を持つ純米酒です。

1⃣原料はお米・米麹・水のみ

2⃣精米歩合は60%以下

3⃣こうじ米使用割合15%以上

4⃣香味等の要件は吟醸造り、固有の香味、色沢が良好

5⃣吟醸造り製法でつくられている

吟醸造り製法とは米・米麹・酵母・造り(発酵)を吟味してつくり、長期間発酵させる製法のことです。

純米酒に比べると、雑味が少なく感じられます。

味わいは口の中でお米の旨味が広がり、口当たりがよく、スッキリとしており、果実のような吟醸香を楽しむことができるお酒です。

❷純米大吟醸酒

純米大吟醸酒とは次のような特徴を持つ純米酒です。

1⃣原料はお米・米麹・水のみ

2⃣精米歩合が50%以下

3⃣こうじ米使用割合15%以上

4⃣香味等の要件吟醸造り、固有の香味、色沢が特に良好

5⃣吟醸造り製法でつくられている

純米大吟醸酒は純米吟醸酒と比べて、より雑味がなく、クリアな味わいです。

またお米の旨味とコク、華やかで、フルーティーな香りの吟醸香が調和された豊かなおいしさを楽しめるお酒です。

❸特別純米酒

特別純米酒とは次のような特徴を持つ純米酒です。

1⃣原料はお米・米麹・水のみ

2⃣精米歩合が60%以下、または特別な製造方法

3⃣こうじ米使用割合15%以上

4⃣香味等の要件香味、色沢が特に良好

特別純米酒は、特別な製造方法を用いられて醸造されていることがあります。

特別な醸造方法に関しては国からは特段の定めはありません。

醸造方法は各製造元に委ねられています。

ただし特別な点について、ラベルに表示義務があります。

「特別な醸造方法」とは次のようなケースのことです。

1⃣長期低温発酵でつくられている

2⃣特別栽培米を原料にしている

3⃣特定の酒米を100%使用している(山田錦100%など)

4⃣木槽で搾っている

5⃣麹米を通常の2倍以上使用している

特別純米酒の味わいは「特別な醸造方法」によって異なります。

全体的には純米酒ですが、蔵元によって甘味が強かったり、酸味が強かったり、辛みが強かったりなどさまざまです。

まとめ

今回は、日本酒の「純米酒」とは・純米酒はどんな特徴があるお酒なのかについてご紹介しました。

純米酒は特定名称酒の中でも、お米本来の味がストレートに伝わるお酒です。

熱燗に向いており、温度が高くなるほどお米の香りがたち、香りを楽しみながら味わうことができます。

まだ純米酒を一度も飲んだことがない方は、ぜひお試しになることをおすすめします。

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