日本酒マナーの注意点とは?日本酒で失敗しないためのマナー講座!
フォーマルなシーンで日本酒を飲む時には「相応のマナー」を守ることをおすすめします。
特にビジネスの席で、取引先や目上の人たちと飲む時に「非常識」なことをやってしまうと大変なことになりかねません。
逆に相応のマナーを抑えておけば「お、わかってるな」と思われ、より社会人としての評価が高まります。
では、日本酒を飲む時にはどんな点に注意した方がよいのでしょうか。
今回は日本酒マナーの注意点とは・日本酒で失敗しないためのマナー講座について、どこよりもわかりやすくご紹介します。
ちなみにマナーとはフォーマルなシーンでおこなった方が良いとされる行儀、作法の流れ、ルール、手順のことです。
儀礼①乾杯とは?
日本でおこなわれる儀礼の1つ目が乾杯です。
一般的に乾杯は、祝宴や結婚式などの慶事におこなわれる儀礼です。
乾杯には杯の酒を飲み干すという意味があります。
乾杯のやり方はお酒を器に入れて、喜びや祝福の気持ちを込めて器を目の高さに上げたり、お互いに軽く触れ合わせた後に器のお酒を軽く一口飲みます。
❶日本酒の乾杯に関するマナー
日本酒の乾杯に関するマナーは次の通りです。
1⃣グラスやお猪口を片手で持つ
2⃣「乾杯」の掛け声を掛ける人の方をみんなで向く
3⃣全員で声を合わせて「乾杯」と大きな声を掛ける
4⃣掛け声と同時にグラスやお猪口を目の高さまで持ち上げる
5⃣掛け声の後に、グラスやお猪口をお互いに軽く触れ合わせる(触れ合わせるふりでもよい)
6⃣お酒を軽く一口飲んで、一旦グラスやお猪口をテーブルの上に置いて完了
❷日本酒の乾杯に関する注意点
日本酒の乾杯に関する注意点は以下の3点です。
1⃣「乾杯」の時の掛け声の時は元気に明るく大きく声を掛ける
2⃣「乾杯」の時は音頭をとった人や周囲の人たちとしっかりと目を合せる
3⃣グラスやお猪口のお酒を軽く口に含ませるだけで、すべて飲み干さない
❸日本で乾杯をやるようになったきっかけ
日本で乾杯をやるようになったきっかけは、日英同盟の時の祝宴からです。
明治末期頃に日英同盟で英国艦隊を歓迎する宴席で、西洋式に祝杯を挙げる場面があり「万歳」の代わりに「乾杯」の掛け声がおこなわれるようになりました。
理由は「万歳」は天皇陛下への祝賀を意味していたからです。
儀礼➁献杯とは?
日本でおこなわれる儀礼の2つ目が献杯です。
一般的に献杯は、故人を敬う葬儀や法事後の食事の時におこなわれる儀礼です。
献杯は葬儀の後の精進落とし、法事の後のお斎、追悼会・お別れ会の会食の時におこなわれます。
献杯には故人に対して敬意を表し杯を捧げるという意味があります。
献杯のやり方は、喪主の挨拶が終わった後にお互いに器にお酒をつぎ、故人の遺影の方を向いて、音頭をとった人の掛け声に合わせて黙って頭を下げて軽く一口飲みます。
❶日本酒の献杯に関するマナー
日本酒の献杯に関するマナーは次の通りです。
1⃣喪主の挨拶が終わる
2⃣お互い、または葬儀社のスタッフからグラスやお猪口にお酒をついでもらう
3⃣グラスやお猪口を片手で持つ
4⃣故人の遺影の方を全員で見る
5⃣グラスやお猪口を胸の高さまで上げる
6⃣音頭をとった人の「献杯」の掛け声に合わせて黙って頭を下げる
7⃣お酒を軽く一口飲んで、一旦グラスやお猪口をテーブルの上に置いて完了
❷日本酒の献杯に関する注意点
日本酒の献杯に関する注意点は以下の7点です。
1⃣自分で自分の器にお酒をつがないようにする
2⃣「献杯」の掛け声の時、音頭をとった人以外は掛け声をださない
3⃣「献杯」の時は故人の遺影の方を全員で向いておく
4⃣「献杯」の時に、グラスやお猪口をお互いに触れさせてはいけない
5⃣献杯中は笑ったり、談笑してはいけない
6⃣献杯後に拍手をしてはいけない
7⃣献杯が終わるまで料理に手をつけてはいけない
儀礼➂三々九度とは?
日本でおこなわれる儀礼の3つ目が三々九度です。
三々九度の読み方は「さんさんくど」と読みます。
一般的に三々九度は、新郎新婦が神前でお酒を酌み交わす儀式のことです。
三々九度は別名「三献の儀(さんこんのぎ)」「夫婦固めの盃」とも呼ばれています。
三々九度のやり方は新郎新婦が神前に並び、巫女さんからお神酒を盃についでもらい、それぞれ3回に分けて盃のお酒を飲み干します。
❶日本酒の三々九度に関するマナー
日本酒の三々九度に関するマナーは次の通りです。
1⃣新郎新婦が神前に並ぶ
2⃣巫女さんから新郎新婦にお神酒を一つの盃に三回に分けてそれぞれついでもらう
3⃣新郎新婦はお神酒をそれぞれ3回に分けて飲み干す
4⃣二つ目の盃、三つ目の盃も同様に繰り返す
5⃣盃のお神酒を飲み干したら盃を置いて三々九度が完了する
❷日本酒の三々九度に関する注意点
日本酒の三々九度に関する注意点は以下の3点です。
1⃣盃を両手で持ってお神酒をついでもらう
2⃣盃をしっかりと口元まで持っていく
3⃣3回に分けてお神酒を口にする
まとめ
今回は日本酒マナーの注意点とは・日本酒で失敗しないためのマナー講座についてご紹介しました。
今回ご紹介した乾杯・献杯・三々九度の3つはよくある儀礼です。
特に乾杯は頻度が多く、マナーを知っているだけで取引先や目上の人から一目置かれることでしょう。
ぜひみなさんも今回ご紹介した3つの儀礼においてのマナーをマスターして、日本酒での失敗を回避することをおすすめします。
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