日本酒国内出荷量ランキングトップ5とは?1万銘柄のトップは何か?
日本酒国内出荷量はどのお酒がトップなのでしょうか?
現在日本酒は、国内だけでも約1万銘柄あるといわれています。
そのため競争が激しく、順位が頻繁に入れ替わっている状況です。
では、現在の順位はどうなっているのでしょうか。
今回は、日本酒国内出荷量ランキングトップ5について、どこよりもわかりやすくご紹介します。
日本酒国内出荷量ランキングは2021年(令和3年)の結果をもとにご紹介します。
第1位 宝酒造の松竹梅
第1位は「宝酒造の松竹梅」です。
宝酒造は京都府京都市にある酒造メーカーです。
現在は宝ホールディングス内で日本酒をはじめとする酒類の製造販売をおこなっています。
創業は1842年(天保13年)で、約180年の歴史があります。
代表銘柄「松竹梅」について
代表銘柄は「松竹梅(しょうちくばい)」です。
日本酒国内出荷量は46,221㎘で第1位です。
「松竹梅」は、1920年(大正9年)に、灘の酒造家・井上信次郎が酒柄に「松竹梅」と名付けたことで登録商標されました。
ちなみに正確には「松竹梅」は宝酒造が開発したお酒ではありません。
もともとは「松竹梅酒造」が開発したお酒です。
1933年(昭和8年)頃から「松竹梅」ブランドのお酒は宝酒造がつくるようになりました。
第2位 白鶴酒造の白鶴
第2位は「白鶴酒造の白鶴」です。
白鶴酒造は兵庫県神戸市にある酒造メーカーです。
創業は1743年(寛保3年)になります。
代表銘柄「白鶴」について
代表銘柄は「白鶴(はくつる)」です。
日本酒国内出荷量は45,940㎘で第2位です。
白鶴酒造は創業から現在に至るまで、代表銘柄「白鶴」を中心に事業展開しています。
「白鶴」が誕生したのは1747年(延享4年)です。
現在「白鶴」は280年近くの歴史があります。
特徴はコクとキレがあり、スッキリした「灘の男酒」です。
第3位 月桂冠株式会社の月桂冠
第3位は「月桂冠株式会社の月桂冠」です。
月桂冠株式会社は京都府京都市にある酒造メーカーです。
創業は1637年(寛永14年)になります。
代表銘柄「月桂冠」について
代表銘柄は「月桂冠」です。
日本酒国内出荷量は35,059㎘で第3位です。
「月桂冠」は、1905年(明治38年)に、11代目当主の大倉恒吉が勝利と栄光のシンボルである「月桂冠」を商標登録したことで今日に至ります。
ちなみに恒吉は「月桂冠」のおかげで事業を100倍にまで拡大しました。
月桂冠の特徴は甘味・酸味・辛味・苦味・渋味の5味のバランスが取れているまろやかで旨味があるお酒です。
第4位 世界鷹小山家グループの金紋世界鷹
第4位は「世界鷹小山家グループの金紋世界鷹」です。
世界鷹小山家グループは、埼玉県さいたま市にある小山本家酒造を中核とした全国に6つの酒蔵がある酒造グループです。
創業は1808年(文化5年)になります。
代表銘柄「金紋世界鷹」について
代表銘柄は「金紋世界鷹(きんもんせかいたか)」です。
日本酒国内出荷量は26,871㎘で第4位です。
1808年(文化5年) に、創業者小山屋又兵衛が酒造業を開業し約200年の歴史があります。
現在日本酒国内出荷量第4位のお酒ですが、上位の松竹梅・白鶴・月桂冠とは異なり、どちらかというと地元密着型の「地酒」ブランドです。
そのためほとんどの金紋世界鷹は地域限定発売になっています。
第5位 大関株式会社の大関
第5位は「大関株式会社の大関」です。
大関株式会社は兵庫県西宮市にある酒造メーカーです。
創業1711年(正徳元年)になります。
代表銘柄「大関」について
代表銘柄は「大関」です。
日本酒国内出荷量は15,370㎘で第5位です。
「大関」は1884年10月に、商標条例が発令されたことをきっかけに旧銘柄「万両」から「大関」に改称して商標変更しました。
「大関」の名前を一躍有名にしたきっかけは、1964年東京オリンピックが開催された年に発売された「ワンカップ大関」です。
「ワンカップ大関」は現在でも大関株式会社のロングセラー商品となり、ちょうど発売から60年経った現在でも売れ続けています。
6位から10位のランキングについて
こちらでは日本酒国内出荷量の6位から10位のランキングについてご紹介します。
⑥ 第6位 黄桜株式会社の黄桜
日本酒国内出荷量は15,300㎘で第6位です。
⑦ 第7位 菊正宗酒造株式会社の菊正宗
日本酒国内出荷量は13,553㎘で第7位です。
⑧ 第8位 日本盛株式会社の日本盛
日本酒国内出荷量は11,954㎘で第8位です。
⑨ 第9位 オエノングループの大雪乃蔵
日本酒国内出荷量は10,388㎘で第9位です。
⑩ 第10位 清洲桜醸造株式会社の清洲桜
日本酒国内出荷量は7,554㎘で第10位です。
まとめ
今回は、日本酒国内出荷量ランキングトップ5についてご紹介しました。
日本酒業界の出荷量ランキングの上位は創業200年を超える老舗企業がずらりと並んでいる状況です。
上位メーカーは歴史は古いですが、どこも最新技術を導入していることから今後ますます発展することでしょう。
とくに第1位の宝酒造などは、お酒だけでなくさまざまな分野に進出していることからサントリーのような多角的なグローバル企業になることが予想されます。
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