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白鶴酒造とは何か?日本酒メーカー白鶴酒造を基礎から徹底解説!

白鶴酒造とは何か?日本酒メーカー白鶴酒造を基礎から徹底解説!

売上日本一のお酒「白鶴まる」を販売しているのが「白鶴酒造」です。

本社は日本一の酒どころ灘五郷の1つ「御影郷」にあります。

創業は江戸時代の中期で、灘の酒の勃興期よりは若干後です。

では、白鶴酒造とは一体どんな日本酒メーカーなのでしょうか。

今回は、白鶴酒造とは何か・日本酒メーカー白鶴酒造を基礎から徹底解説について、どこよりもわかりやすくご紹介します。

日本酒メーカー白鶴酒造とは?

日本酒メーカー白鶴酒造とは1743年(寛保3年)創業の日本酒メーカーです。

本社住所は兵庫県神戸市東灘区住吉南町にあります。

代表ブランドは「白鶴まる」です。

白鶴酒造の2021年(令和3年)の日本酒国内出荷量は45,940kℓで、現在国内第2位です。

酒銘「白鶴」の名前の由来は?

酒銘「白鶴」の名前の由来は「清楚な丹頂鶴」です。

酒銘「白鶴」の名前は、当初は時代に流されない、良質な酒にふさわしい名前という思いから、超然たる態度、楚々とした容姿、瑞祥溢れる飛態がイメージできる清楚な丹頂鶴から「鶴」と名づけられました。

ところがその後「灘の酒」が「下り酒」として江戸で大ブームになります。

すると「鶴」や「正宗」という日本酒によくあるネーミングの模倣品が大量に出回りました。

当時の白鶴酒造は、他の模倣品と区別するためにただの「鶴」から「白」を付け酒銘を「白鶴」にします。

酒銘が正式に「白鶴」になったのは、創業から4年後の1747年(延享4年)です。

白鶴酒造の創業者はどんな人か?

白鶴酒造の創業者は「材木屋治兵衛」です。

材木屋治兵衛は菊正宗酒造を経営する嘉納家と同じ一門の出身で、嘉納家の分家筋です。

そのため本家である菊正宗酒造を経営する嘉納治郎右衛門の方を「本嘉納」、分家である白鶴酒造を経営する嘉納治兵衛の方を「白嘉納」と区別して呼ばれています。

その後江戸時代中期1743年(寛保3年)に、材木商人の治兵衛が灘・御影郷で酒造業を開始して、後の白鶴酒造が創業されます。

当時は江戸時代だったことから屋号は「材木商」で、明治以後から苗字を名乗ることができ、治兵衛の子孫は「〇代目嘉納治兵衛」となりました。

白鶴酒造の創業期はどんな時代だったのか?

白鶴酒造の創業期1743年(寛保3年)は、日本では八代将軍徳川吉宗が亡くなる2年前で、アメリカ建国の30年前です。

庶民文化が花開いた元禄時代から約60年後です。

俳聖松尾芭蕉、浮世草子の人気作家井原西鶴、浮世絵師の葛飾北斎などが活躍していました。

そのため灘の酒をつくれば江戸の人たちにどんどん売れる時代でした。

白鶴酒造の創業は「灘の酒の勃興期」よりはかなり後

意外かもしれませんが、白鶴酒造の創業は「灘の酒の勃興期」よりはかなり後に創業されました。

もともと灘五郷で酒づくりが始まったのは鎌倉時代が終わり南北朝時代に入った1330年(元弘・建武)からです。

その後、江戸時代の初期1624~1643年(寛永年間)にかけて、もともと伊丹の雑喉屋だった文右衛門が西宮に移り住み、灘の周辺で酒づくりをはじめたのが「本格的な灘の酒づくり」のきっかけです。

さらに1655年~1736年の約80年間に多くの商人が灘五郷で酒づくりをはじめ、この時代が「灘の酒の勃興期」と呼ばれています。

そのため白鶴酒造の創業は「灘の酒の勃興期」よりはかなり後ということになります。

白鶴酒造のお酒の特徴

こちらでは白鶴酒造のお酒の特徴についてわかりやすくご紹介します。

❶六甲山系の水を使っている

白鶴酒造のお酒の1つ目の特徴は六甲山系の水を使っていることです。

六甲山系の水には次のような特徴があります。

1⃣鉄分が少ない

2⃣リン・カリウム・カルシウムなどのミネラルが豊富

3⃣酵母の活動を活性化し、アルコールの生成が促進される

4⃣輪郭がくっきりした辛口の日本酒に仕上がる

❷オリジナル酒米「白鶴錦」を使っている

白鶴酒造のお酒の2つ目の特徴はオリジナル酒米「白鶴錦」を使っていることです。

白鶴錦は、白鶴酒造が独自に開発した酒米になります。

白鶴錦の特徴は次の通りです。

1⃣大粒で心白が大きい

2⃣雑味の素となるタンパク質や脂質が少ない

3⃣お米を磨く際に割れにくい

4⃣稲の背丈が低く倒れにくいので栽培が比較的容易

※酒米の王様「山田錦」との比較による

❸手づくりと機械づくりの融合

白鶴酒造のお酒の3つ目の特徴は手づくりと機械づくりの融合です。

白鶴酒造は伝統的な手づくりによるお酒づくりを現在でも続けています。

その理由は人間の五感は、分析機器を凌ぐほどの高い感度を持っているからです。

また白鶴酒造は過去の酒づくりで培ったさまざまなデータを取得・解析しています。

そのデータをもとに再現性の高い機械づくりのお酒づくりもおこなっています。

白鶴酒造は手づくりと機械づくりの融合により、高品質の日本酒をつくることが可能です。

まとめ

今回は、白鶴酒造とは何か・日本酒メーカー白鶴酒造を基礎から徹底解説についてご紹介しました。

白鶴酒造は創業から約280年の老舗日本酒メーカーです。

代表ブランドの「白鶴まる」は発売から40周年を迎えた超ロングセラー商品になりました。

白鶴酒造はこれからもリーズナブルで、おいしい日本酒をつくり続けていくことでしょう。

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