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日本酒と焼酎の違いとは?違いについて徹底解説! 

日本酒と焼酎の違いとは?違いについて徹底解説! 

日本酒と焼酎にはどんな違いがあるのでしょうか?

日本を代表する国酒といえば「日本酒」と「焼酎」です。

どちらも見た目は似ていますが、さまざまな点で違いがあります。

では、それぞれ何が違うのでしょうか。

今回は、日本酒と焼酎の違いについて、どこよりもわかりやすく解説します。

日本酒と焼酎は一言でいうと何が違う?

日本酒と焼酎の違いを一言でいうと次の通りです。

❶日本酒は醸造酒(じょうぞうしゅ)

❷焼酎は蒸留酒(じょうりゅうしゅ)

日本酒と焼酎のつくり方は途中までは似てはいますが、途中から完成までの工程がまったく違います。

次の章からそれぞれの違いについて詳しくご紹介します。

①主原料の違い

日本酒と焼酎は主原料が違います。

❶日本酒の主原料

日本酒の主原料は「米」のみです。

米以外からつくられることは絶対にありません。

❷焼酎の主原料 

焼酎の主原料はさまざまな「作物」からつくられます。

メジャーな作物は米・芋・麦・米・そば・さとうきび・黒糖などです。

マイナーなものでは、粟(あわ)・稗(ひえ)・黍(きび)・大豆などがあります。

また国税庁長官の指定する物品では、あしたば・あずき・あまちゃづるなど全49品目の原料の使用が認められています。

➁麹菌(こうじきん)の違い

日本酒と焼酎は麴菌が違います。

❶日本酒の麴菌

日本酒に使われる麹菌は黄麹菌(きこうじきん)です。

黄麹菌とは、日本古来の麹菌でニホンコウジカビといいます。

特徴はデンプンの分解力は強いが、クエン酸をほぼ出さないことです。

そのため日本酒の原酒はそのままでは保存力が高くありません。

❷焼酎の麴菌

焼酎に使われる麴菌は黒麹菌(くろこうじきん)や白麹菌(しろこうじきん)の2種類です。

1⃣黒麴菌

黒麹菌は沖縄が発祥の麴菌で、主に泡盛や焼酎ができます。

特徴は黄麹菌と比べるとデンプンの分解力が弱いですが、クエン酸を多く生成することができます。

そのため雑菌の繁殖を防ぐことが可能です。

2⃣白麴菌

白麴菌は黒麹菌の突然変異によって生まれた麴菌です。

特徴は黒麴菌とほぼ同じで、クエン酸の生成力が高いという特徴があります。

黒麴菌との違いは、黒麴菌よりも扱いやすいことです。

また白麴菌は現在の焼酎づくりの主流になりつつあります。

➂つくり方の違い

日本酒と焼酎はつくり方が違います。

ただし正確には途中からです。

日本酒も焼酎も「醪(もろみ)」の工程まではほぼ同じです。

焼酎の主原料を「米」とした時の例でご紹介します。

❶日本酒のつくり方の工程

こちらでは日本酒のつくり方の工程を簡単にわかりやすくご紹介します。

1⃣米と水に米麴と酵母を使って発酵させる

2⃣発酵すると「醪(もろみ)」ができる

3⃣醪を搾って「原酒」と「酒粕」に分離する

4⃣「日本酒の原酒」ができあがる

日本酒は醪をつくる時に「発酵」という工程が必要なので「醸造酒」と呼ばれます。

❷米焼酎のつくり方の工程

こちらでは米焼酎のつくり方の工程を簡単にわかりやすくご紹介します。

1⃣米と水に米麴と酵母を使って発酵させる

2⃣発酵すると「醪(もろみ)」ができる(ここまでは日本酒と同じ)

3⃣醪を「蒸留」させるとアルコール分が蒸発する

4⃣蒸発したアルコール分を集めて「焼酎の原酒」ができあがる

焼酎は醪から焼酎の原酒をつくる時に「蒸留」という工程が必要なので「蒸留酒」と呼ばれます。

❸蒸留の仕組みとは?

蒸留の仕組みは、アルコール分と水分の沸点の違いを利用したものです。

1⃣アルコール分の沸点は約78℃

2⃣水分の沸点は約100℃

アルコール分と水分は蒸発する温度によって違います。

先に蒸発するアルコール分を採取して「焼酎の原酒」ができあがるという仕組みです。

④アルコール度数の違い

日本酒と焼酎はアルコール度数が違います。

❶日本酒のアルコール度数

一般的に日本酒のアルコール度数は平均15〜16度です。

生原酒などは18〜20度くらいです。

また酒税法では日本酒のアルコール度数の最大は「22度未満であること」と決められています。

❷焼酎のアルコール度数

一般的に焼酎のアルコール度数は平均20〜25度です。

梅酒など果実酒でおなじみのホワイトリカーは上限が35度以下です。

また酒税法では焼酎のアルコール度数の最高は「45度以下であること」と決められています。

ただし正確には焼酎甲類はアルコール分36度未満、焼酎乙類はアルコール分45度以下です。

⑤糖質量の違い

日本酒と焼酎は糖質量が違います。

❶日本酒の糖質量

日本酒の糖質量は100mlあたり2.5gです。

日本酒は発酵の過程で糖分が全部は発酵できないので糖分が残ります。

そのため日本酒には甘味があります。

❶焼酎の糖質量

焼酎の糖質量は0gです。

焼酎は蒸留した時にアルコール分のみを採取するので糖分は残りません。

醸造酒と蒸留酒の関係

醸造酒と蒸留酒の関係は次の通りです。

1⃣日本酒の原酒を蒸留すると米焼酎の原酒になる

2⃣ビールの原酒を蒸留するとウイスキーの原酒になる

3⃣ワインの原酒を蒸留するとブランデーの原酒になる

まとめ

今回は、日本酒と焼酎の違いについてご紹介しました。

日本酒と米焼酎はほとんど同じお酒で、最後に蒸留があることで米焼酎になります。

おすすめの飲み方は甘いお酒を飲みたい時には日本酒、辛いお酒を飲みたい時には焼酎を選ぶことでハズれません。

ぜひ、一度お試しになってみてはいかがでしょうか。

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