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酒税法とは何か?日本酒への税額を徹底解説!

酒税法とは何か?日本酒への税額を徹底解説!

酒税法とは何か?日本酒への税額を徹底解説!

お酒を語る上で欠かせないのが「酒税法」です。

酒税法と聞くと、単にお酒にかかる税金の法律と思われがちです。

ただし実際はお酒に関するさまざまな取り決めを定めている法律全般のことになります。

では、酒税法は日本酒にどんな影響があるのでしょうか。

今回は、酒税法とは何か・日本酒への税額を徹底解説について、どこよりもわかりやすくご紹介します。

そもそも酒税法とは何か?

酒税法とは、お酒の分類・製造・販売の免許・酒税の税率・徴収などを定めた法律のことです。

酒税法の成立は1953年(昭和28年)2月27日、施行は1953年3月1日からです。

ちなみに酒税法は1940年(昭和15年)に制定された旧酒税法を全面改正した法律になります。

酒税法の対象は何か?

酒税法の対象は「酒類(しゅるい・さけるい)」です。

酒類とはアルコール分1度以上の飲料のことです。

また酒類には薄めるとアルコール分1%以上になる飲料、もとが粉末状でもアルコール分1%以上の飲料として飲むことができるものも含まれます。

要は人がお酒として飲むことができるアルコール分1度以上の飲料はすべて酒類に該当します。

❶アルコール「度数」と「%」の違いとは?

アルコール「度数」とアルコール「%」はどちらも同じ意味です。

アルコール度数10度、アルコール10%とは、100mlの中に10mlのアルコール分が入っているという意味です。

違いはお酒の種類によって使い分けます。

日本酒や焼酎はアルコール「度数」で表され、ビールやワインはアルコール「%」で表されます。

❷アルコール分1%未満の飲料は「酒類」ではないのか?

例えアルコール分が入っている飲料であっても、アルコール分1%未満であれば「酒類」ではありません。

アルコール分1%未満の飲料は「酒類」にも「ノンアルコール飲料」にも該当しない飲料として扱われます。

具体的には「清涼飲料水」や「炭酸飲料」と表示されます。

❸1%以上のアルコールが入っていても「飲料」でなければ「酒類」ではない

1%以上のアルコールが入っていても「飲料」でなければ「酒類」ではありません。

具体的にはアルコール分90%以上で度数の高い工業用アルコールなどです。

工業用アルコールは酒税法ではなく「アルコール事業法」の対象として扱われます。

❹具体的に酒類にはどんなものがあるのか?

具体的に酒類には次の9種類のアルコール飲料があります。

1⃣清酒(日本酒)

2⃣合成清酒

3⃣濁酒

4⃣焼酎

5⃣味りん

6⃣白酒

7⃣ビール

8⃣果実酒

9⃣雑酒

酒税法における「清酒(日本酒)」の定義

酒税法における「清酒(日本酒)」の定義は次の通りです。

1⃣米、米こうじ、水を原料として発酵させて、こしたもの

2⃣米、水、清酒かす、米こうじ、その他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの

その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が米(こうじ米を含む)の重量をこえないものに限る

3⃣清酒に清酒かすを加えて、こしたもの

基本的に「清酒(日本酒)」とは、米、米こうじ、水を原料として発酵させて、こした酒類のことです。

酒税法における酒類の分類・品目・税額についてのまとめ

こちらでは酒税法における酒類の分類・品目・税額のまとめについて、わかりやすくご紹介します。

❶醸造酒類についてのまとめ

醸造酒類
品目区分
1キロリットルあたりの税額
基本税率
100,000円
清酒(日本酒のこと)
100,000円
果実酒(ワインのこと)
その他の醸造酒

※令和5年10月1日から

※1キロリットルとは「1,000リットル」のことで「100万ミリリットル」のこともあります。

ちなみに1キロリットルは一升瓶(1800ミリリットル)に換算すると約555本分です。

〇清酒(日本酒)の価格の推移
時期
1キロリットルあたりの税額
2020年10月以前
120,000円
2020年10月以降
110,000円
2023年10月(令和5年10月)以降
100,000円(現行料金)

清酒(日本酒)は一升瓶(1800ml)あたり198円から180円に税額が下がっています。

❷発泡性酒類についてのまとめ

発泡性酒類

品目区分
1キロリットルあたりの税額
ビール
181,000円
麦芽比率25~50%未満の発泡酒
155,000円
新ジャンル・麦芽比率25未満の発泡酒
134,250円
その他の発泡性酒類
80,000円

❸蒸留酒類についてのまとめ

蒸留酒類
品目区分
1キロリットルあたりの税額
基本税率
200,000円
連続蒸留焼酎
200,000円(アルコール分21度未満・20度を超える1度ごとに10,000円加算)

単式蒸留焼酎
原料用アルコール
ウィスキー
370,000円(アルコール分38度未満・38度を超える1度ごとに10,000円加算)

ブランデー
スピリッツ

❹混成酒類についてのまとめ

混成酒類
品目区分
1キロリットルあたりの税額
基本税率
200,000円(アルコール分21度未満)
合成清酒
100,000円
みりん
20,000円
甘味果実酒
120,000円(アルコール分13度未満)
リキュール
粉末酒
390,000円
雑酒
20,000円

まとめ

今回は、酒税法とは何か・日本酒への税額を徹底解説についてご紹介しました。

酒税法はかなり複雑な法律です。

ただし醸造酒類は1キロリットルあたりの税額が一律100,000円なのでわかりやすいです。

また、清酒(日本酒)に関しては酒税法の改正のたびに税額が下がっています。

基本的に酒税法において清酒(日本酒)はかなり優遇されている酒類ということがいえます。

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