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日本酒の銘柄によく使われる漢字ベスト10!その理由と銘柄の紹介!

日本酒の銘柄によく使われる漢字ベスト10!その理由と銘柄の紹介!

日本酒の銘柄を詳しく見ると、よく使われている漢字がいくつかあります。

例えば「山」や「鶴」、または「正宗」などです。

では、なぜ同じような名前の漢字がよく使われるのでしょうか。

今回は、日本酒の銘柄によく使われる漢字ベスト10・その理由と銘柄の紹介について、どこよりもわかりやすくご紹介します。

日本酒の銘柄に良く使われる漢字ベスト10

こちらでは日本酒の銘柄に良く使われる漢字ベスト10についてご紹介します。

ランキングの根拠は平成9年11月に日本酒造組合中央会で発行した「日本酒読本」の漢字のランキングベスト50を根拠にしています。

()内は銘柄数です。

日本酒の銘柄に良く使われる漢字ベスト10は次の通りです。

① 山(241)

➁ 鶴(203)

➂ 正(193)

④ 宗(182)

⑤ 菊(161)

⑥ 大(145)

⑦ 金(140)

⑧ 泉(137)

⑨ 乃(131)

⑩ 白(127)

なぜ、日本酒の銘柄には同じような漢字が使われるのか?

日本酒の銘柄を見ると、同じような漢字が良く使われています。

有名なところは「正宗」です。

正宗の中でももっとも知名度が高いのが「菊正宗」です。

さらに正宗の中には「桜正宗」「鳩正宗」「天真雪正宗」など、全国にはたくさんあります。

こちらでは日本酒の銘柄には同じような漢字が使われている3つの理由についてご紹介します。

❶漢字の持つ美しさを使いたいから

1つ目の理由は漢字の持つ美しさを使いたいからです。

日本語の漢字は、1字でも熟語でも見た目が美しく見えます。

その漢字の持つ美しいイメージを銘柄に付けることで、その銘柄にも同じようなイメージを投影することができると考えている蔵元もあります。

そのため日本酒の銘柄にも同じような漢字がよく使われてきました。

❷縁起を担ぎたいから

2つ目の理由は縁起を担ぎたいからです。

日本人は縁起を担ぐことが大好きな人たちです。

「福」「寿」「慶」など、いかにも縁起がよさそうな漢字は日本人に大変好まれます。

そのため日本酒の銘柄にも同じような漢字がよく使われてきました。

❸二番煎じがラクだから

3つ目の理由は二番煎じがラクだからです。

そもそも蔵元はいちいちオリジナリティのある名前を考える暇がありません。

なぜなら目の前のお酒づくりに集中しているからです。

日々忙しい蔵元は、二番煎じにはなりますが、今流行っている銘柄の一部を使うことで、できるだけ早くお酒を市場に出したいと考えています。

オリジナリティのある名前を考える時間を削減するために、日本酒の銘柄にも同じような漢字がよく使われてきました。

日本酒は昔からある銘柄が流行ると、似たような銘柄のお酒がたくさん市場に流通するという特徴があります。

次に、日本酒の銘柄に良く使われる漢字の理由と各銘柄についてご紹介します。

「山」の名前を冠した銘柄が多い理由

「山」の名前を冠した銘柄は241銘柄あります。

「山」の名前を冠した銘柄が多い理由は、日本の山はその地域を象徴する名前の山が多いからです。

日本酒に山の名前を付けるだけで、その土地ならではの風土や文化を銘柄で表現することができます。

「山」の名前を冠した銘柄

「山」の名前を冠した銘柄は次の通りです。

①清酒八海山(八海醸造)

②麒麟山 伝統辛口(麒麟山酒造)

③朝日山 百寿盃(朝日酒造)

④苗場山 本醸造(苗場酒造)

⑤磐梯山(磐梯酒造株式会社)

「鶴」の名前を冠した銘柄が多い理由 

「鶴」の名前を冠した銘柄は203銘柄あります。

「鶴」の名前を冠した銘柄が多い理由は、鶴が長寿と幸福の象徴として日本人に愛されてきたからです。

また鶴のつがいは夫婦仲が生涯仲睦まじいとされています。

そこから「夫婦円満」「子孫繁栄」「家内安全」など、家庭や子孫を大事にするイメージも日本人には評価されてきました。

その他にも鶴が飛翔する姿は美しく「立身出世」や「飛躍」などをイメージさせる縁起のよさも人気の理由です。

「鶴」の名前を冠した銘柄

「鶴」の名前を冠した銘柄は次の通りです。

①白鶴(白鶴酒造株式会社)

➁鶴齢(青木酒造株式会社)

➂鶴翔(米鶴酒造株式会社)

④竹鶴(竹鶴酒造株式会社)

⑤弥栄鶴(竹野酒造)

「正宗」の名前を冠した銘柄が多い理由

「正」の名前を冠した銘柄は193銘柄、また「宗」の名前を冠した銘柄は182銘柄あります。

さらに「正宗」の名前を冠した銘柄は全国39の都道府県に149銘柄あります。

「正宗」の名前を冠した銘柄が多い理由は、灘の酒が「下り酒」として江戸で人気が沸騰した時に「正宗」の名前にあやかる蔵元が続出したからです。

当時は、整った字画と語感の良さから、お酒は「正宗」だらけになりました。

「正宗」の名前を冠した銘柄

「正宗」の名前を冠した銘柄は次の通りです。

①菊正宗(菊正宗酒造株式会社)

➁桜正宗(櫻正宗株式会社)

➂鳩正宗(鳩正宗株式会社)

④白菊正宗(白菊酒造株式会社)

⑤牡丹正宗(吉野酒造株式会社)

まとめ

今回は、日本酒の銘柄によく使われる漢字ベスト10・その理由と銘柄についてご紹介しました。

現在、日本酒の銘柄は約1万銘柄以上あるといわれています。

約1万銘柄以上あると、消費者としてもできるだけ見たことがある名前の方が何となく親近感がわくかもしれません。

この機会にぜひ、似たような名前のお酒を飲み比べてみてはいかがでしょうか。

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