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「日本酒」と「料理酒」は何が違う?それぞれの違いについて徹底解説!

「日本酒」と「料理酒」は何が違う?それぞれの違いについて徹底解説!

日本では和食をつくる時に「お酒」が使われることがあります。

主に使われるのは「日本酒」か「料理酒」です。

どちらも名前に「酒」が付きますが、まったくの別物です。

では、日本酒と料理酒は何が違うのでしょうか。

今回は、「日本酒」と「料理酒」は何が違う・それぞれの違いについてどこよりもわかりやすく徹底解説します。

発祥国の違い

日本酒と料理酒の発祥国は次の通りです。

❶日本酒の発祥国は?

日本酒の発祥国は日本です。

お米が原料の醸造酒がつくられたのは奈良時代くらいからといわれています。

根拠は奈良時代の初期に編纂された「播磨国風土記(はりまのくにふどき)」に「大神に供えていたお米にカビが生えたため、酒を造り捧げた」という記述があるからです。

❷料理酒の発祥国は?

料理酒の発祥国は日本です。

日本では昔から料理にお酒が使われていたといわれています。

調味料として使ったり、刺身を食べる時の醤油のように付けて食べていたといわれています。

その後、さまざまな料理の隠し味として使われてきました。

日本史に初めて料理酒が登場したのは奈良時代頃といわれています。

根拠は奈良時代の写経書解案に「一斗厨酒用 代入」と記載されていたからです。

現代語訳すると「一斗の厨酒が現われた」という意味になります。

厨酒とは「料理酒」のことです。

原料の違い

日本酒と料理酒の原料の違いは次の通りです。

❶日本酒の原料は?

日本酒の原料は一般的にはお米・米麴・水です。

コストを下げたり飲みやすくするために醸造アルコールや糖類を入れることもあります。

❷料理酒の原料は?

料理酒の原料は米・米麹・食塩・アルコール・水あめ・クエン酸などです。

日本酒と料理酒の原料の大きな違いは料理酒には「食塩」が入っていることです。

料理酒の食塩は味の決め手になりますが、もう1つの理由は「食塩」を加えることで「酒税対象外(食品扱い)」にするためです。

料理酒は酒税対象外の製品なので、日本酒よりも安く購入することができます。

製造工程の違い

日本酒と料理酒の製造工程の違いは次の通りです。

❶日本酒の製造工程は?

こちらでは日本酒の製造工程についてご紹介します。

1⃣玄米を精米、洗米、浸漬(しんせき)する

2⃣お米を蒸米する

3⃣米麹をつくる

4⃣蒸米・米麴・水・酵母をタンクに入れて酒母(酛:もと)をつくる

5⃣酒母が入ったタンクに蒸米・米麴・水を入れて醪(もろみ)をつくる

6⃣醪を搾り、滓引き・ろ過をする

7⃣一度目の火入れをした後に貯蔵・調合・割水をする

8⃣ろ過、2度目の火入れをして、瓶詰めをする

9⃣出荷する

❷料理酒の製造工程は?

こちらでは料理酒の製造工程についてご紹介します。

1⃣お米を精米、洗米、浸漬(しんせき)する

2⃣お米を蒸米する

3⃣米麹をつくる

4⃣蒸米・米麴・水・アルコールをタンクに入れて醪を仕込む

5⃣発酵熟成する

6⃣醪を搾り、食塩・水・アルコールを加える

7⃣火入れ、ろ過をして、瓶詰めをする

8⃣出荷をする

アルコール度数の違い

日本酒と料理酒のアルコール度数の違いは次の通りです。

❶日本酒のアルコール度数は?

一般的な日本酒のアルコール度数は15〜16%です。

原酒は、水を加えていないため、アルコール度数は20%前後あります。

❷料理酒のアルコール度数は?

一般的な料理酒のアルコール度数は10〜15%前後です。

メーカーによって異なります。

賞味期限の違い

日本酒と料理酒の賞味期限の違いは次の通りです。

❶日本酒の賞味期限は?

日本酒の賞味期限は未開封の場合は製造されてから約1年であればおいしく飲むことができます。

ただし条件があります。

それは原酒を搾った後と瓶詰めの前の2回の「火入れ」をしていることです。

もし1回も「火入れ」をしていない生酒だと常時冷蔵庫に保管して、製造から半年以内に飲みきることをおすすめします。

❷料理酒の賞味期限は?

料理酒の賞味期限は未開栓で、直射日光を避けた冷暗所に保存ができれば約1年間は使えます。

開栓後だと、冷暗所での保存で約3カ月程度しかもちません。

お酒を料理に使うメリット

日本酒も料理酒と同じように料理に使うことができます。

こちらでは日本酒を料理に使うメリットについてご紹介します。

1⃣食材に味がしみ込みやすくなる

2⃣食材を柔らかくする

3⃣食材にお酒の上質な香りを加えることができる

4⃣食材の生臭さを消すことができる

5⃣食材の酸味を和らげることができる

6⃣食材の旨味やコクを引き出すことができる

7⃣食材の煮くずれを防ぐことができる

8⃣食材に照りをつけることができる

このように日本酒は料理にさまざまなメリットを与えることができます。

そのためもし余って飲めなくなった時には料理酒として使うことをおすすめします。

まとめ

今回は「日本酒」と「料理酒」は何が違う・それぞれの違いについてご紹介しました。

もともと日本酒と料理酒は材料や製造工程はほとんど同じです。

当然、飲むお酒としては日本酒しか飲めません。

ただし、料理酒としてはどちらも使えるので、もし日本酒を飲まなくなったら賞味期限前に料理に使うことをおすすめします。

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