クラフトビールのエリア別での原産国とはどこか?
クラフトビールはアメリカで誕生して以来、現在ほぼ全世界でつくられています。
クラフトビールは小規模な醸造施設と4つの主原料さえあれば、世界中どこでもつくることが可能です。
では、どんな国がつくっているのでしょうか。
今回はクラフトビールのエリア別での原産国について、どこよりもわかりやすくご紹介します。
ヨーロッパエリアのクラフトビールの原産国とは?
ヨーロッパエリアのクラフトビールの原産国は、ほとんどの国でクラフトビールがつくられています。
クラフトビールは若者を中心に非常に人気です。
マイクロブルワリーの増減は次の通りです。
1⃣2008年:1,992カ所
2⃣2020年:9,500カ所以上
ヨーロッパのマイクロブルワリーは約30年で約4倍以上も増加したことになります。
増加が著しいのはフランス、イギリス、ドイツ、イタリア、スペインの5カ国です。
またヨーロッパの中で、クラフトビール生産をリードしているのはドイツです。
ドイツの特徴はラガービールを主体にして、伝統的な製法を忠実に守り麦芽・ホップ・水・酵母という4つの主原料を使いクラフトビールづくりをおこなっています。
ヨーロッパエリアのクラフトビールのおすすめはドイツを代表する醸造所「ビットブルガー」がつくる「ビットブルガー プレミアム ピルス」です。
北アメリカエリアのクラフトビールの原産国とは?
北アメリカエリアのクラフトビールの原産国はアメリカ・カナダ・メキシコです。
現在、北アメリカの3国ともクラフトビールづくりは活況を呈しています。
そんな中、とくにホットなのがアメリカです。
アメリカのクラフトビールは全ビール市場におけるシェアの約12%を占めるほど拡大傾向にあります。
理由は一般的なアメリカ人が大手ビールメーカーのビールに飽きてきたからです。
そのため若者を中心に、クラフトビールへ移行しています。
北アメリカエリアのクラフトビールのおすすめはアメリカを代表する醸造所「ブルックリン・ブルワリー」がつくる「ブルックリンラガー」です。
南アメリカエリアのクラフトビールの原産国とは?
南アメリカエリアのクラフトビールの原産国はブラジル・アルゼンチンなどです。
ブラジル・アルゼンチンともミレニアル世代が新しいフレーバーを探していることで若い世代を中心にクラフトビール市場が拡大しています。
2022年のブラジルにおけるクラフトビール市場は、ビール全体の約9%までアップしてきました。
市場シェアはアメリカに近い数値です。
またアルゼンチンのクラフトビール市場も増加傾向にあります。
南アメリカエリアのクラフトビールのおすすめはアルゼンチンを代表する醸造所「キルメス」がつくる「キルメス・ビール」です。
キルメス・ビールはクラフトビールですが、アルゼンチンのビール市場の約75%のシェアを持っている国民的なビールです。
アジアエリアのクラフトビールの原産国とは?
アジアエリアのクラフトビールの原産国は日本・台湾・香港・シンガポールなどです。
2024年の日本のクラフトビール事情は、マイクロブルワリーの数が約700カ所に増加、ただしビール全体に占めるクラフトビールのシェアは約1%程度です。
現在台湾も2002年以降に酒造が民間に解禁されてからは、各地にマイクロブルワリーが増加傾向にあります。
香港もクラフトビールブームの影響で、現在約50カ所のマイクロブルワリーが開業しました。
シンガポールでもクラフトビールの人気に火がつき、マイクロブルワリーが増加中です。
アジアエリアのクラフトビールのおすすめは日本の東北を代表する醸造所「いわて蔵ビール」がつくる「ヴァイツェン」です。
オセアニアのクラフトビールの原産国とは?
オセアニアのクラフトビールの原産国はオーストラリア・ニュージーランドです。
オーストラリアは1人あたりのビール消費量がチェコに次いで世界第2位です。
それほどビールはオーストラリア人にとっては身近な飲み物であります。
ちなみにオーストラリアでシェア第1位のカールトン&ユナイテッドブルワリーズは日本のアサヒビール、シェア第2位のライオンは日本のキリンビールが所有する日本とも縁が深い国です。
ビール大国オーストラリアのマイクロブルワリーの数は日本とほぼ同数の約700カ所あります。
ただしオーストラリアの人口は2022年で2601万人で日本の約1/5であることから、単純計算で日本の約5倍もマイクロブルワリーがあるということになります。
またニュージーランドのビールづくりは歴史が浅く、18世紀後半くらいからつくられるようになりました。
クラフトビールに関しては1980年代からつくられています。
オセアニアのクラフトビールのおすすめはオーストラリアを代表する醸造所「フェロンズ・ブリューイング・カンパニー」がつくる「ブルーベリー IPA」です。
まとめ
今回はクラフトビールのエリア別での原産国についてご紹介しました。
今回ご紹介したようにクラフトビールはほぼ全世界でつくられています。
とくに多いのがアメリカとドイツを中心にしたヨーロッパです。
現在も続々と世界各国でマイクロブルワリーが誕生しているので、今後も増々クラフトビールの原産国が増えることが予想されます。
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