クラフトビールのビアスタイルとは何か?3つの発酵方法の違い!
クラフトビールの「ビアスタイル」とはどんなスタイルなのでしょうか?
クラフトビールはバリエーションが豊富です。
一説によると世界では約130種類以上のクラフトビールがあるといわれています。
発酵方法の違いで分けると大きく3つに分類されます。
今回はクラフトビールのビアスタイルとは何かについてどこよりもわかりやすくご紹介します。
そもそもビアスタイルとは何か?
ビアスタイルとはビールの種類・タイプのことです。
ビールの種類・タイプは、さまざまな要素で分類することができます。
主な要素は発酵方法・原料・熱処理の有無・色による分け方・アルコール度数・飲んだ味・発祥地域・歴史などで分けることが可能です。
今回は発酵方法によってビアスタイルを3つに分けてご紹介します。
クラフトビールの発酵方法とは何か?
クラフトビールの発酵方法とは、クラフトビールの麦汁に含まれる「糖」を「酵母菌」が食べて「アルコール」と「二酸化炭素(炭酸・泡)」をつくりだすことです。
発酵をすることによりクラフトビールの原液ができあがります。
クラフトビールの発酵方法は大きく分けると次の3つです。
1⃣上面発酵(じょうめんはっこう)
2⃣下面発酵(かめんはっこう)
3⃣自然発酵
一般的には上面発酵と下面発酵がほとんどです。
自然発酵も限定的ではありますが、現在でも行われています。
次の章からはそれぞれの発酵方法の違いについてわかりやすくご紹介します。
①上面発酵とは何か?
上面発酵とは「上面発酵酵母」を使用し、高めの温度で発酵させる方法のことです。
上面発酵の名前の由来は、発酵がすすむと酵母が泡とともに麦汁の表面に浮き上がってくることから上面発酵と名づけられました。
上面発酵でつくられるビアスタイルのことを「エールビール」といいます。
上面発酵でつくられるクラフトビールの特徴
上面発酵でつくられるクラフトビールの特徴は、一言でいうと「ワイン」のようなクラフトビールです。
味わいは芳醇、濃厚、まろやかで、コクがあり甘味を感じることができます。
香りはフルーティーな香りです。
飲み方はじっくりと味わいながら飲むことに向いています。
上面発酵でつくられるクラフトビールの種類
上面発酵でつくられるクラフトビールの種類は次の通りです。
1⃣ペールエール
2⃣IPA(インディアンペールエール)
3⃣スタウト
4⃣ヴァイツェン
5⃣ポーター
➁下面発酵とは何か?
下面発酵とは「下面発酵酵母」を使用し、低めの温度で発酵させる方法のことです。
下面発酵の名前の由来は、発酵がすすむと酵母が醸造タンクの底に沈むことから下面発酵と名づけられました。
下面発酵でつくられるビアスタイルのことを「ラガービール」といいます。
下面発酵でつくられるクラフトビールの特徴
下面発酵でつくられるクラフトビールの特徴は、一言でいうと「爽快な炭酸飲料」のようなクラフトビールです。
味わいがスッキリして、軽快で、のど越しがバツグンです。
香りはそれほど強くなく、フワッとした麦芽の香りがほのかにします。
飲み方はキンキンに冷蔵庫で冷やして、ゴクゴク飲むことに向いています。
下面発酵で造られるクラフトビールの種類
下面発酵で造られるクラフトビールの種類は次の通りです。
1⃣ピルスナー
2⃣シュバルツ
3⃣ドルトムンダー
4⃣ラガー
5⃣ドッペルボック
自然発酵とは何か?
自然発酵とは、自然界に生息する「野生酵母」を使って発酵する方法のことです。
野生酵母は空気中、土、樹木などから採取します。
自然発酵の名前の由来は、人工培養でなく、完全に自然界の「野生」から採取することから名づけられました。
実はもともとビールはすべて自然発酵が原点で、その後上面発酵、下面発酵がつくられました。
そのため古典的、原始的なビールのスタイルです。
自然発酵でつくられるビアスタイルのことを「自然発酵ビール」といいます。
自然発酵でつくられるクラフトビールの特徴
自然発酵でつくられるクラフトビールの特徴は、一言でいうと「酸っぱい乳酸飲料」のようなクラフトビールです。
味わいは酸味が強いことが特徴です。
そのままでは酸っぱいので、木いちご・さくらんぼなどのフルーツ類、スパイス、ハーブなどを使って味変することで、独特な味に仕上がっています。
香りは複雑な香りです。
飲み方は年代もののワインやウィスキーのように味わいながら飲むことが向いています。
ただし結構日本には自然発酵ビールをつくるブルワリーがあります。
自然発酵でつくられるクラフトビールの種類
自然発酵でつくられるクラフトビールの種類は次の通りです。
1⃣ランビック
2⃣グース
3⃣クリーク
4⃣フルーツ
まとめ
今回はクラフトビールのビアスタイルとは何かについてご紹介しました。
クラフトビールのビアスタイルを発酵方法で分けると上面発酵・下面発酵・自然発酵の3種類があります。
それぞれ特徴がまったく異なります。
ぜひ、今回の記事を参考にして、さまざまな発酵方法のクラフトビールを飲み比べてみてはいかがでしょうか。
この記事へのコメントはありません。